こんにちは、アサ(朝)です!!
歴オタ夫と城・古戦場をかけめぐってます
脱力系お城ガイド【シロイコ!!】、あいもかわらずマイペースに更新中です!
さて、今回の攻城先は・・・
滋賀県のランドマーク、彦根城!!
日本が誇る人気観光スポットですね!
「お城(歴史)は詳しくないけど彦根城は行っとこう」って方も多くて
カンタンでわかりやすいけど結構詳しい「初心者向けの彦根城ガイド」ない?
って相談されることもしばしば(難しい話はききたくないらしい)
ということで今回は、彦根城ビギナー向けのカンタン・詳しい彦根城ガイドと称して、彦根城の見どころと効率の良い回り方を大容量版でお届します!
後半では「彦根城観光に関するQ&A」もたっぷり載せてますので、こちらも要チェックですよーー!
ナビゲーターは私、アサです!!
ナビ補助を担当します、アサの夫です
気まぐれにうんちくを語ります
ちなみに、お彦根城観光のお土産はココがおすすめ(記事UP後とべます)↓↓
「シロイコ!!」はサクッと観光向けのお城&周辺情報ガイドです。
知識あるなしカンケーなく、みんなでお城を楽しめる方法を発信しています。
※物語やお城の構造については諸説あり、個人の見解を記載したものとなります。
※2024年に訪れた際の情報です。
彦根城はなにがすごい?
とりあえずめちゃくちゃざっくり説明しますが、侮るなかれ
ここを読むだけでもお城の見え方が全然変わるので、「時間ないし」って方はここだけ流し読みで!
余裕がある方はあわせて「彦根城観光の見どころ9選」を読んでみてほしい!
彦根城観光がめちゃくちゃおもしろくなります!
では、いってみましょーーー!
国宝5城のひとつ
彦根城は、日本にたった5つしかない国宝のお城です!
国内のお城で国宝指定されているのは、現存12天守のうち5基のみです
えーっと現存12天守っていうのは・・・
・江戸時代以前に建てられた天守で
・(修復されながら)現代まで残っている
12基のことやよね
そやな、そして国宝5天守は
・現存12天守の中でさらに選りすぐって
・(築城年数・美しさ・歴史的価値などから)国宝認定された
選りすぐりの5基のことをいう
江戸時代までに建てられた天守は数百基あったらしいけど、今も現存しているのはたったの12基!
うち、国宝指定されてるのはわずか5基っていう・・・
減りすぎ、少なすぎ、残念すぎ・・・
なんでこんなに減っちゃったの?
色々理由はあるけど
・戦や天災での焼失
・江戸時代の「一国一城令(各大名のお城は一人一つまで)」「武家諸法度(築城禁止など)」
・明治時代の「廃城例(陸軍省が軍事使用するお城以外は廃城処分)」
あたりが主な理由やなー
ハードル多すぎ!
じゃあ今残ってる彦根城はほんとに運が良かったんやね
彦根城は運もいいし、「残るべくして残った城」って感じやなー
第二次世界大戦では日本の降伏が一日遅れていたら彦根が襲撃されていたっていうし、解体寸前だった彦根城を見た大隈重信が明治天皇に彦根城の保存を奏上したという記録もある
なにげに色々危なかった彦根城・・・
とりあえず、運と実力を兼ね備えたお城ってことですね(そして運も実力のうち)
ちなみに彦根城以外の国宝天守は、松江城(島根県)・姫路城(兵庫県)・犬山城(愛知県)・松本城(長野県)です↓↓
美しくて強い天守
美しいお城は数あれど、その中でも彦根城の美しさに魅了されるお城マニアは多い!
というのも、天守のダイナミックかつ繊細なデザインに萌えるんですよね・・・
彦根城の天守は比較的小さめですが、デザインによる視覚効果で「実物よりも大きく見える」「堂々としている」と言われることも多いです
しかも、美しいだけじゃなく戦闘能力も高い
というのも、彦根城は「すんごい重要な役割を担う軍事拠点」として築かれた肝いりのお城だから
つまり、「戦に負けない強いお城」でなければならなかったのですね
えーっと・・・彦根城は徳川家康が家臣の井伊家に築城を命じたお城よね
大坂と西国(豊臣家)を監視する役割があったはず
そう、豊臣政権内の内輪もめ(関ヶ原の戦い/1600年)に勝利した徳川家康が、大坂と西国の反抗勢力を牽制するために急ピッチで築いたお城
関ヶ原で勝った時点では「豊臣政権内での主導権を握った」に過ぎないからな・・・大坂の豊臣秀頼(秀吉の息子)や秀吉に可愛がられていた西国大名が反抗しないよう監視する必要があったんよ
ちなみに、彦根城主の井伊家は徳川家から超信頼されてるめっちゃ強い部下
(井伊家といえば「井伊の赤備え」で有名!真っ赤な甲冑で戦場を暴れまわるファンキー集団)
そんな徳川家トップクラスの部下を彦根城の城主に抜擢した、ということは
家康が彦根城をどれだけ重要視していたかがわかるよねぇ
それだけ重要やからこそ、誰がみても立派で強いお城を急ぎで造りたかったんやね!
そう、家康はできるだけ「早く・安く」「強く・美しい」お城を造りたかった
それもあって彦根城は幕府管理のもと、周辺の大名総出で造られている(天下普請)し、色んなお城の一部をリサイクル(移築)して天守や櫓を完成させたんよ
次に話す彦根城の「見どころ紹介」ではここも含めて解説していくな
江戸の政治がまるわかり
彦根城は「江戸時代の政治が分かるお城」として世界遺産登録を目指していて、世界遺産候補にも選出されています!
政治が分かる?
お城って「戦いに備えた軍事拠点」のイメージやから、そもそもお城と政治がリンクしないんやけど・・・
彦根城が造られた江戸時代はほとんど戦いがなくて、お城は「政治拠点」や「権力の象徴」としても重用されるようになったんよ
江戸時代の政治は「幕府が大名に領地(藩)を与えて支配させる」システム(幕藩体制)やったから、大名がもつお城の構造もおのずと政治色が強くなっていったんやな
なるほどー!たしかに彦根城は江戸時代に築城されてるしね
城内には「政治拠点」として優れた構造・設備がたくさんあるってことやね?
そうそう、彦根藩の政治や儀式を行う場所があったり、お城の構造に幕藩や民との関係性がみえるなど当時の政治システムが濃縮されている
希少な現存天守かつ保存状態もいいし、世界遺産候補になるのも納得やな
これ以上話を深堀りすると夫がノンストップで前に進まないので・・・「もっと知りたい」って方は↓↓もどうぞ!
彦根城を世界遺産に(彦根城世界遺産登録推進協議会事務局)
ちなみにこの「江戸の仕組みがわかる」っていうのを深堀りするとちょっとマニアックな視点にならざるを得ない(つまりは2回目以降の攻城向け)
ということで本記事では一旦省略していますが、↑↑を読むだけでもだいぶ見え方が変わるので「暇つぶしに読んでいいよ」って方はぜひ
彦根城の観光ルートは?
スタートは【表門券売所】から
彦根城の入口は3つあります↓↓
・表門券売所
・大手門券売所
・黒門券売所
ちなみに、現在の彦根城正門は表門です。
ということで、彦根城ビギナーには【表門券売所】がおすすめ!
表門起点の観光ルートは一番メジャーです
JR彦根駅から一番近い入口なので、電車での観光を予定している方にも便利
築城時の正門は大手門(大手門券売所)だったけど、利便性重視で変更したらしい(豊臣氏滅亡後くらいのタイミング)
3つ目の黒門(黒門券売所)はお城の裏門(搦め手)で、表門とか大手門の反対側にあります。
黒門は天守から一番近い入口、天守までの道のりも比較的緩やかです(とはいえ完全に坂ですが)
「省エネで回りたい」「天守(+玄宮園)だけサクッとみたい」という方は黒門券売所利用もおすすめです(混雑時に行列が延びているときはこの限りではありません)
なお、お城をこよなく愛する歴オタ系人種(夫とか夫とか)は「敢えての搦め手攻め(黒門スタート)」をしたがる傾向があります(付き添う方はわりと結構大変)
【時計回りルート】がおすすめ
彦根城攻城の一般的な順路は【時計回り】ルートです。
表門(or大手門)から時計回りルートで進むと、彦根城を襲撃する敵の侵入経路をたどって見学できます
防御の要である天秤櫓や太鼓門を通過して天守に行けるので、ぜひ敵の気持ちになって彦根城襲撃を疑似体験してほしい!!
天守までの道のりが(防御力高すぎて)どれだけ過酷か、ぜひ体感してください笑
彦根城の見どころ9選(現地レポ)
二の丸佐和口多聞櫓からスタート!
表門券売所を起点として時計回りに一周します
国宝・重要文化財をメインに紹介していきます
実際に見て回りながら、それぞれの注目ポイントを解説していきます
二の丸佐和口多聞櫓(国重要文化財)
にのまる、さわぐち、たもんやぐら・・・漢字多すぎて初っ端から心折れそう・・・
【二の丸】→本丸(天守がある場所)の次に重要な場所
【佐和口】→彦根城の入口のひとつ
【多聞櫓】→長屋みたいな長方形の建物
ってことやな
向かって左側が重要文化財に指定されている建物です!
江戸時代から現存する貴重な櫓です ※1767年(明和4年)に(他所からの)火災で焼失→4年後に再建
なお、佐和口多聞櫓の櫓や門は佐和山城(彦根城の2kmくらい先にあった石田三成の城)から移築されたものだといわれています
櫓の内部は一般非公開ですが、たまーに特別公開しているので見学できたらめちゃくちゃラッキー!
内部はバリバリの軍事施設になっていて、銃弾や弓が飛んでくる(敵が攻撃してくる)側の壁が人の背丈くらいの高さまで分厚くなっていたり、迎撃するための攻撃口(狭間)があるそうです。
狭間は外からみてもわかるね!窓の下にある□とか△の小窓みたいなやつよね
鉄砲用の狭間が□で弓矢用の狭間が△、交互に並んでるな
有事にはあの穴から弓や銃弾を飛ばして敵を迎え撃つんよ
向かって右側の建物は、明治初期に解体されたものの復元(1960年/昭和35年)
こちらはコンクリート造りで、現在は開国百年を記念して造られた開国記念館になっています!
彦根城や城下町の歴史などをパネル形式で楽しく学べるので、時間がある方はぜひ行ってみてください。
100名城スタンプや御城印もここでもらえます!
馬屋(国重要文化財)
表門券売所までの道沿いにさりげなーーく建っているこの建物
ここが、馬屋(馬を飼っておく小屋)
表門券売所の手前にあるからか、結構スルーされちゃってますね・・・
この馬屋は国重要文化財に指定されている貴重な建物
城郭内にある現存の馬屋は日本でここだけです
ということで、見逃し厳禁!
さっそく入ってみましょう
中は思った以上に広々してます!
最大21頭の馬を管理できるそうですが、実際は藩主が所有していた約10頭が飼われていたらしい
なおこの馬屋は、明和4年(1767)の火災で建設時より規模が縮小されています(どんだけ大きかったん・・・)
一頭だけ置いてある馬のレプリカ
大きくて立派なサラブレット系のお馬さんです!
この馬はかなり大きいけど、当時の日本で使われていた馬はこれより小ぶりなポニーだったといわれている
時代劇や大河ドラマでは大抵サラブレット系種の馬が使われているから誤解されているケースも多いけどな
たしかに、これくらい大きい馬の方が戦映え(?)しそうではある
馬の正面ショットってなんでこんなにかわいいんやろう
表御門跡
内堀にかけられたこの橋、「いよいよお城に入るで!」って雰囲気マシマシでテンションあがりますよねぇ
この橋(表御門橋)を渡った先にいよいよ表御門(跡)があります!
そんでもって、さらにその先に表門券売所と彦根城博物館があります!
見出しに「表御門跡」とかいてはみたものの、注目してほしいのは表御門跡の周りにあるもろもろで
まず、橋の手前にある彦根城の石碑
石碑&表御門橋をバックに写真を撮ると、いかにも「彦根城きました」って感じに仕上がるのでおすすめ!
続きまして、飛び出し坊や「とび太くん」の井伊家バージョン
滋賀県発祥といわれている飛び出し坊やの彦根城バージョンですね
井伊家の武具一式は朱色で統一されていました(赤備え)
徳川四天王の一人、井伊直政(彦根城の築城主、直継のお父さん)は「井伊の赤鬼」と恐れられていたそうです
とび太くんの甲冑はどちらかというとあずき色?かなぁ笑 かわいいから全然いいけど
彼も(居場所変わってなければ)表門前にいます!
お次は、内堀を遊覧する屋形船
この屋形船は、大名(藩主)が領内の視察や接待に使用していた船をほぼ当時の姿で復元したもの
内堀を優雅に遊覧している屋形船をみていると、江戸時代にタイムスリップした気分になれます!
屋形船は冬季を除く3月中旬~11月に運航していて、乗船することもできます
表御門橋から遊覧船を眺めるのはもちろん、大名気分で彦根城クルーズを楽しむのもおすすめ!
彦根城屋形船(NPO法人 小江戸彦根)
あと、この内堀沿いの石垣!
これは全国的にも珍しい石垣なので、「石垣?よく知らん」って方も要チェック!
鉢巻・腰巻石垣というちょっとヘンテコな名前で、土塁(土の壁)の上部(鉢巻)と下部(腰巻)が石垣になっているところがかなり珍しい
土塁と石垣には、どちらも「お城を守る」という役割があります
鉢巻・腰巻石垣は両方のいいとこどりをしたハイブリッド型防御システム、という感じですね
いいとこどりかぁ・・・とりあえず石は土より水に強そうね
水堀と接してる下の部分が石垣なのはそういうことかな?
そうそう、「水や風雨による崩壊を防ぐ」のも腰巻石垣のメリットやな
上の部分の鉢巻石垣は強度補強にも役立つ
土塁の弱点を石垣でカバーしてるんやね!
って・・・そしたらもうオール石垣でよくない?
石垣を積み上げるには労力も時間もコスト(石材)もかかる、その点土塁は安価で早い
彦根城築城でも工期短縮とコスト削減を重視していたんやろうな
はちまきこしまき石垣、なんかボーダーっぽくておしゃれなんですけどね
デザイン目的ではないらしい
えっと次はですね、登り石垣っていう・・・
って、「券売所に入る前からおなかいっぱいなんやけど」って思った方
すみません、これで最後です(いや、ほんとはもっと色々あるんですけどね・・・)
登り石垣とは山のふもとから山頂まで縦方向に造られている石垣のことで、山腹の敵が横移動できないよう阻む役割があります
国内であまりみられないこれまたレアな石垣で、現存12天守の中では彦根城と松山城(愛媛県)のみで確認されている数少ない遺構です!
彦根城内には登り石垣が5か所にあって、一番最初のが表門付近にあるんですが
その写真が夫に「ちょっとそれはどうなんだ」っていわれるくらいの仕上がりだったので、↑の写真は別場所のやつです、すみません
登り石垣の場所は無料のパンフレットや説明パネルで紹介されています!
モデルルートを歩けば行き当たる天守や櫓と違って、登り石垣は自ら探しにいかないと見つけられなかったりしますが・・・
彦根城の登り石垣は特にきれいな状態で保存されている希少な遺跡なので、ぜひ探してみてください!
天秤櫓(国重要文化財)
ここから先は、攻め手(彦根城を落とす側)になりきって進んでいきましょう!
ここは天秤櫓!!
映画のロケ地でもよく使われている有名なスポットなので(信長協奏曲とか引っ越し大名とか)「どこかでみたことある」って方も多いかもしれません
彦根城では天守の次くらいに外せない見どころなので、SNSでもよく投稿されていますね
向かって右側にみえる白い建物(櫓)が天秤櫓やね!
橋が立派すぎてどうしてもそっちに目がいくけど笑
まぁ、わからんでもない笑
目の前の橋は天秤櫓までの唯一の道、そして天秤櫓をくぐった先に天守がある
つまり天守に攻め込みたければあの橋を渡るのはマスト
心情的には天秤櫓に直進したいところやけど、現在地と天秤櫓の入口に高低差(大堀切)があるからダイレクトに突っ込めない
つまり、やっぱり橋を渡るしかない、という
で、あの橋はどこから登る?
どこから登るか全然わかんない、まさに天秤櫓トラップ(早くも詰んだ感)
とりあえず橋の下をくぐりぬけてみると・・・
左手側に突如、石段あらわる
直角の曲がり角やからギリギリまで石段に気づかんかった・・・
曲がった先に守り手側が潜んでたら一発KOやな・・・
フウフウいいながら石段を登る
そしたらまた、直角の曲がり角(これ、先が見えないからほんと危ない)
曲がった先にはまた石段
そしたらまたまた、直角の曲がり角(もはや嫌がらせ)
ぐるぐるぐるぐる
直角トラップ怖すぎる
やっとみえた、天秤櫓!!
ここが橋の入口です
この時点でもう討たれてる気がするわ・・・
遠回りしすぎてムダに疲れた
スムーズに進めない、前が見えない、時間がかかる
優れた防御システムっていうのはまさにこういうもの
ちなみに、橋の上から見た全体図はこんな感じ
わたし(攻め手)の動き、丸見え
そして多分、いや、確実に・・・ここから銃弾とか弓とか、いろいろ仕掛けてくるよねぇ
こんなところ突破するとかほぼ無理ゲー
さっきも言ったけど、天秤櫓は天守に続く唯一の通り道
守り手側は「絶対に通さない」つもりで戦うやろうな
しかもこの橋、ただの橋じゃなくて、当時は壁や屋根がついていたらしい(廊下橋)←防御面もイケてるやつ
しかもいざという時は橋を落として侵入経路を経つっていう仕掛けになってるらしく、アナログながら効果絶大な仕様になっています。
では、天秤櫓へ突入しましょーーー
天秤櫓はその名前通り、左右対称に造られている
と・・・・・・
思いきや・・・・・・
なんかビミョーに違うね?
格子窓の数や櫓の向きなど、ちょこちょこ違うな
石垣の積み方もちょっと違う
窓の数とか櫓の向きは分かるけど、石垣は説明してくんないとちょっとよくわかんないですよね(これだからマニアはもう)
右側の石垣は築城当時のもの
ゴボウみたいな胴長の石を積み上げているから、そのまんま「牛蒡積み」
加工されていないナチュラルな石を使って、スキマに小さな石をぎゅっと埋め込む方法で積み上げています!
左側は幕末の改修時のもの
石を下に落し込むように積み上げるから、こっちもそのまんま「落とし積み」
こっちの石は加工済だからスキマもなくてビチッとしてますね
落とし積みがここまでわかりやすく残っている石垣は全国的にも少ないので、天秤櫓を通る時はぜひ注目してください
石垣ってよくよくみると個性があっておもしろい
では、お次は天秤櫓の内部へ・・・
天秤櫓内部には戦に備えた色々な工夫がみられます。
例えばここの壁、ちょっと違和感・・・ないですか?
・・・壁の上と下の部分、厚みが違うね
壁の材料足りんかったんかな
発想が斬新やな笑 これは壁を厚くして銃弾を通さないようにしてるんよ
攻撃から身を守るため、人の身長くらいまで壁に厚みをもたせている
攻撃にさらされる城外側はこういった(守りが堅い)壁になっているので、銃弾で櫓を貫通させるのは難しい(と思われる)
とはいえこっち側(攻め手側)はそんな内部事情を知る由もなく・・・焦って銃弾ムダ打ちしそう
天秤櫓の真ん中にある格子からの眺め
ここから守り手がガンガン攻撃してきます、恐怖
この格子もなんか違和感・・・
格子木の角が正面にきてて危なくない?
格子の隙間から鉄砲を撃つところを想像してほしい
格子がななめになってると鉄砲の射撃角度が広くなるやろ?
芸が細かい・・・
というか、お城ってこういう繊細な工夫が多い(ゆえにおもしろい)
ちなみに天秤櫓は長浜城(滋賀県)の大手門を移築したものといわれています。
時報鐘(じほうしょう)
天秤櫓を突破すると、太鼓丸に入ります!
ずんずん突き進むと向かって左手になにやら立派な鐘が
この鐘は時報鐘といって、名前の如く“城下に時間や合図を知らせる”役目を担っていました。
時報鐘はもともと(南側の端にある)鐘の丸に置いてあったんやけど、お城の北の端まで音が届かなかったからここに移されたらしい
綿密に設計されたお城の中でわりとうっかり系の凡ミス?(この時代やと無理もない?)
ちなみに時報鐘は音色をよくするために何度も造り替えられていて、12代藩主(井伊直亮)の時代には大量の小判を入れて造られたとか
それで音色がどう変わったのかも気になるけど、大名家ならではの太っ腹具合がすごい
今も毎日定時(1日5回)に鳴らされているほか、大晦日には「除夜の鐘をつく集い」も開催されるなど、時報鐘は令和になっても現役バリバリ
あと「日本の音風景百選」にも選ばれていたり、とりあえずなにかと有名な鐘なのでぜひ立ち止まって拝んでみてください!
隣にある聴鐘庵では、薄茶(お菓子付)を楽しめます!
昔のお茶屋さんみたいなレトロ感がかわいい!
時報鐘の音を聴きながら、タイムスリップした気分で一服したいですね
太鼓門(国重要文化財)
坂道を登ってきてすでにゼーゼーいってるんですが・・・あと少し!
ここ、太鼓門は本丸を守る最後の砦
この櫓をくぐったらようやく天守がみえます!!
太鼓門の入口、直角どころか180度ターンさせてくるっていう(枡形の造り)
とことん直進を許してくれないよね
門の右側にはまってるこの大きい石、これは鏡石
城主の権威を見せつけるための石ですね
大きければ大きいほどすごいんですが、これは比較的小ぶり
日本で一番大きい鏡石は大阪城にあって、約36畳という桁違いのビッグサイズです
で、門をくぐりぬけて
裏側をみると・・・
べ、ベランダ・・・?
門にベランダ・・・?
これは廊下、高欄(柵)付きやな
廊下のある門はかなり珍しい
城門に廊下とかいらなくない?
というかこんなオープンにしてたら(攻め手からの)攻撃くらうよ?
裏側やし引き戸もあるし、防御面はそこまで気にしなくてもいいと思うけど
当時は太鼓門の櫓(2階部分)に(城内に合図を送るための)太鼓が置かれていて、太鼓の音を遠くまで響かせるために裏側は敢えて開放していたみたいやな
廊下からの眺め
太鼓門を突破できても背後から追撃されそうやなぁ・・・
太鼓門を抜けたらいよいよ本丸!
天守はすぐそこ!はやく突入したいーーー!!
ちなみに太鼓門もどこかの城門の移築であることが判っています
※「移築元はどこか」というところまでは判明していません
夫のうんちくが止まらない
城にきた歴オタは水を得たおさかな
天守(国宝)
一番の見どころ、天守
国内に天守は数あれど、現存12天守かつ国宝は日本で5城しかないのでめちゃくちゃ貴重!
彦根城の天守、いつみてもかっこいい!
比較的コンパクトサイズやけどなぜか大きくみえるんよねぇ
彦根城をみて同じように感じる人は結構いると思うで
「なぜそんな錯覚を起こすのか」そのあたりも含めて見どころを解説していくな
どっしりフォルム
彦根城天守は三重三階(屋根は三重、内部は三階建て)
大きさ(高さ)でいうと、約15.5m
現存12天守の中では8番目の大きさ、やや小ぶりです
一番大きい姫路城天守(約31.5㎡)の約半分ですね
彦根城の天守はどっしりしてて恰幅が良い気がする
小ぶりマッチョというか・・・
言いたいことはなんとなくわかる(変な例えやけど)
こっちの方角(東側)からみると分かりやすいけど、彦根城の天守は長方形なんよ
この縦長フォルムが重厚感を感じさせる要因のひとつやろうな
(正方形じゃなくて)長方形の天守ってわりと珍しいらしく、眺める角度によって雰囲気がコロコロ変わるのもおもしろい
ちなみに彦根城の天守は、大津城(滋賀県)の旧天守を移築してきたものだそう
旧大津城の天守は5階4重、それを3階3重(彦根城の天守)に縮めてリユースしている
大きい天守を移築した影響で最上階の存在感が大きい(逓減率が低い)天守になったという説もあるな
それ、裏話っぽくておもしろい!
というかなんでわざわざ大きい天守を移築したの?
「井伊年譜」(井伊家史)によると、大津城は“関ヶ原合戦で落ちなかったおめでたい天守”ということで、徳川家康が移築を指示したとある
なお大津城は東軍側(徳川家康側、つまり勝った側)のお城ではあるものの、「大津城の戦い」(関ヶ原の戦いの前哨戦)では西軍に降伏しています。
なので、縁起がいいかといわれると「?」な部分もありますが・・・
大津城の戦い自体は「西軍勢を足止めして関ヶ原へ向かわせなかった」として家康から高く評価されているんよ
加えて「あくまで開城降伏であって落城したわけではない」という意味も込めて、家康は移築を指示したといわれているな
そんな「評価高」な大津城の戦い、興味がある方はぜひ、第166回直木三十五賞「塞王の盾」を読んでみてください!
超絶ドラマチックな大津城の戦いが穴太衆(石垣造りのプロ集団)目線で描かれています。
ダイナミック・繊細なデザイン
彦根城は「装飾が多いお城」として知られていて、とりわけ破風が多い(屋根の端っこみたいな部分、三角or楕円)ことで有名
(破風の詳しい説明は天守内の説明パネルに託します)
一般的な天守についている破風は平均6個くらい、なのですが
対して彦根城についている破風は全部で18個
破風の大渋滞
現存12天守の中でも一番多いのだそうです(5重6階の姫路城より多いって何事)
天守の装飾は“城主の威厳・財力”を示すもの
(破風などの)装飾は格式を高さや財力の示す非常に重要なシンボルとなります
彦根城の破風はバラエティ豊かで華麗、かつダイナミック
天守が「大きくて堂々として見える」理由はここにもありそうですね
これだけ装飾があるのにゴテゴテしてない、むしろ均整がとれていて美しさマシマシなのがすごい!
たぶん、すごく緻密に設計されているんやろうなぁ
飾り金具や飾り屋根もおしゃれ
飾りの上と下にみえる鐘型の窓は花頭窓といって、2階続けてこの窓が造られているのはなかなかレアらしいです。
隠された戦闘心
彦根城の天守って一見すごく穏やかで、軍事施設っぽさがない
というのも、一般的な天守にあるような鉄砲狭間(射撃用の穴)や石落とし(石落とす隙間)が見当たらないんですよね・・・
戦う気、ある?
でも、天守内部に入ると
あるんです、鉄砲狭間と矢狭間(矢を射る穴)
その数なんと75カ所!!
狭間は(漆喰で塗り固めて)塞いであるから、外からは分からない(隠し狭間)
戦いの時は漆喰を突き破って使います
攻める側からしたら「一見なにもない壁から銃弾が乱れ飛んでくる」って感じやね・・・
もはやホラー
これは切妻破風の内側を使った隠し部屋
この中にも狭間があります(隠れ部屋の中の隠し狭間、めっちゃ隠す)
入口は小さいけどスペースは意外と広め
彦根城は徳川家の超重要拠点、やはり備えは万全ですね
まぁ、天守まで敵が攻め込んできてるって時点でなかなか崖っぷちですが・・・「最後まで戦う」姿勢と気合いは十分伝わりますよね!←だいじ
西の丸三重櫓
攻め手設定はここまで
ここから先はのんびり散策しましょう!
天守(本丸)をさらに奥へ奥へ、天守の裏側に進みます!
ここは西の丸、広々していて気持ちいい
私が行ったとき(4月)は桜も満開でお花見も楽しめました
ピクニックにもうってつけな場所です!
めちゃくちゃきれい
西の丸の西北隅に建っている、西の丸三重櫓
桜に気を取られすぎてピントが桜ですね
西の丸三重櫓は「小谷城の天守を移築した説」がありますが、これは伝承レベルっぽい
ちなみに小谷城は滋賀県長浜市にあった浅井家3代の居城、浅井家最期の城主である浅井長政は、お市(戦国一の美女)の旦那さんで織田信長の義弟です。
櫓の東と北には門に続く建物(続櫓)がついていて、真上からみると「く」の字に似た形をしています。
西の丸三重櫓は西の裏口(搦手)から侵入してくる敵に備えた建物、琵琶湖の監視も担っていた重要な軍事施設なんよ
三重櫓(3階建)って天守と同じやん!
高さがある分監視もしやすそうね
城内に現存している3階の建物は天守とココだけ(もう1棟は明治初年に取り壊された山崎曲輪)
最上階は視界が広いし、各方角に窓がついているからかなり監視しやすいと思うで
ということで、西の丸三重櫓では最上階の眺望を楽しみつつ見張り番の気分を味わってみるのがオススメ
3階からみた西の丸の北側の眺め、ここは出曲輪といってジグザグっぽい形が珍しい
ちなみに曲輪とはざっくりお城の「区画」のことで(家やと部屋みたいな)、出曲輪は城の外郭に出てる曲輪、という感じです。
この出曲輪があることで城郭内に敵が侵入しにくくなるし、こちらが打って出る時にもなにかと使い勝手が良い(馬出)
西の丸三重櫓と出曲輪の間には大きな溝(大堀切)があって、これも敵の侵入を阻む重要な防御システムやな
これも防御システムかぁ・・・
スペース余ったからテキトーに造ったんかなと思った
お城は「敵から身を守るための施設」やから
なー
たしかに、明日の命をも知れないサバイバルな時代にテキトウなお城とか建てようもんなら、、、
えらいこっちゃ
玄宮園(げんきゅうえん)
最後の見どころはここ、玄宮園
彦根藩の4代藩主・井伊直興が造営した広ーーい大名庭園で、江戸時代には槻之御庭と呼ばれていたところです!
大名庭園って何のために造られたの?城主の癒しスポット的な?
それもあるけど、将軍やほかの大名の接待場としての役割が大きいかな
幕府は「大名に散財させて勢力を削ぎたい」とも考えて造園を奨励していたし、いろんな事情が複雑に絡み合って江戸時代にはたくさんの大名庭園が造られたんよ
玄宮園は回遊式庭園という形式の庭
ただただ「眺めるだけの庭園」ではなく、園路をたどって池や景色を鑑賞するような「回遊する庭園」です。
園内には大きな池、中には4つの島や入り江、そしてそれらを繋ぐ9つの橋・・・
もはや庭というか空間芸術?みたいな感じ
背後にそびえる天守とのコラボが最高!
おすすめ撮影スポットのひとつです
そのほかにも、池には舟遊び用の船小屋、小高い丘の上には茶室(鳳翔台)などなど・・・
接待場として申し分ないホスピタリティあふれる空間になってます!
あと庭園に配置されている石の置き具合?がすごくアーティスティックで、荒々しさもあり繊細さもあり、みたいな・・・
みる人がみたらわかるあの感じ まるなげ
とりあえず大名庭園にかける想いみたいなのをダイレクトに感じられます(文字説明の限界を感じた)
なお玄宮園は、二の丸御殿である槻御殿の庭園です
現在の槻御殿は「楽々園」という名で公開されていますので、あわせて訪れてみてください
ぶっちゃけモデルルート通り歩くと、玄宮園あたりでだいぶ体力消耗してると思いますが・・・
ここはぜひみてほしい!(癒されるし、圧倒される)
彦根城観光で知っておきたい14のこと
では、いってみましょー!!
彦根城の営業時間は?
項目 | 詳細 |
---|---|
所在地 | 滋賀県彦根市金亀町1-1 |
営業時間 | 年中無休 ※開国記念館・聴鐘庵も年末に休館あり(公式サイト確認要) ※彦根城博物館は年末および展示替えの際に休館あり(公式サイト確認要) |
開城時間 | 8:30~17:00 ※最終入場:彦根城・玄宮園/~16:30、開国記念館/~16:45 ※天守・天秤櫓・太鼓門櫓・西の丸三重櫓・馬屋の建物内は16:45に閉門 |
彦根城は年中無休ですが、付属施設に関しては年末年始休業に加えて、状況により臨時休館の可能性があります。
なので「絶対に行きたい!」という方は事前に確認しておくと確実です!
0749-22-2742(彦根城運営管理センター)
彦根城博物館の公式サイトでは年間カレンダーを公開しているので、こちらをご確認ください。
駐車場はどこにある?
駐車場名 | エリア | 彦根城敷地内まで | 収納台数 | 定休日 | 営業時間 | 利用料金(普通車) |
---|---|---|---|---|---|---|
二の丸駐車場 | 彦根城 | 徒歩2分程度 | 普通:40台 | 年中無休 | 8:30〜18:00 | 1日1,000円 |
桜場所駐車場 | 彦根城 | 徒歩3分程度 | 普通:70台 | 年中無休 | 8:30〜18:00 | 1日1,000円 |
大手前駐車場 | 彦根城 | 徒歩2分程度 | 普通:25台 | 年中無休 | 8:30〜18:00 | 1日1,000円 |
京橋口駐車場 | 夢京橋キャッスルロード | 徒歩7分程度 | 普通:160台 大型:10台 | 年中無休 | 24時間営業 | 1時間まで400円 1時間を超え4時間以内:30分毎に100円加算 4時間を超え24時間以内:1,000円 |
彦根城の近くには彦根市営の観光駐車場が4か所あります。
うち2か所は大型専用なので、一般普通車でお越しの場合は上記4か所のいずれかをご利用ください。
なお、観光シーズンや混雑時などは交通規制がかかる可能性もあります(二の丸駐車場や桜場駐車場は可能性高)
今回の訪問時(彦根城桜まつりの時期)は、彦根城公式サイト(お知らせ)で事前案内がありました!
以下、各駐車場のひとことポイントです↓↓
二の丸駐車場
表門からすぐそこ、表門券売所に一番近い駐車場です(表門券売所は彦根城の正門)
立地がいいので満車も早め、利用するときは早めの到着がベター
二の丸駐車場前にあるポストは要チェック!
彦根城がのっかっててめちゃくちゃ可愛い
彦根城築城390年記念のポストらしい
ここは写真撮っておきたい!!
桜場駐車場
表門と黒門の中間くらい、玄宮園のすぐ近くにある駐車場です。
正門である表門からは少し歩きますが、彦根城エリアでは一番収納力があるので混雑時に停められる可能性もやや高め
黒門券売所には一番近い駐車場
天守と玄宮園だけサクッと回りたい時にはここがおすすめ
少し足を延ばすと井伊大老銅像もあったりするので、ツウな彦根城観光を楽しみたい方にもなにげにおすすめ
大手前駐車場
大手門と表門の中間くらい、夢京橋キャッスルロードにも近い駐車場です。
収容台数が少ないので競争率も高め、空きがあればラッキーといった感じ
地面はアスファルトで整備されています
ちなみに二の丸駐車場と桜場駐車場は砂利です。
京橋口駐車場
夢京橋キャッスルロードに近い駐車場です。
城下町でお買い物や食べ歩きを楽しみたい方におすすめ!
4つの駐車場の中ではダントツの収納力
ただ、ここだけ時間料金設定があります(長居予定の方は注意、とはいえ貴重な24時間営業)
地面はアスファルトで舗装されています。トイレきれいです。
入城料金を教えてほしい
入城券 | 金額(大人) | 金額(小・中学生) |
---|---|---|
彦根城・玄宮園 | 1,000円 | 300円 |
彦根城・玄宮園・博物館 | 1,500円 | 550円 |
玄宮園のみ | 400円 | 150円 |
博物館のみ | 700円 | 350円 |
彦根城だけの入場券っていうのが(なぜか)なくて、基本は玄宮園とセット販売です。
ちなみに開国記念館と馬屋は無料です!
2024年4月19日から観覧料が改定されています
また同年10月から再改定が予定されているようです・・・
一定の条件を満たす一部の方は入城料が無料になるらしく、こちらも要チェック
彦根城の観覧料金(国宝彦根城公式サイト)
ちなみにひこにゃんファンクラブ会員の方は入城無料だそうで
ゆるキャラの先駆者(猫?)にはファンクラブまであるのかーすごいなーとか思ってたら、ゆるキャラのファンクラブって意外と結構あるっぽい
いろんな意味で、彼(彼女)らは偉大・・・
観光の所要時間はどれくらい?
まず、公式サイトの回答から↓↓
最短で約一時間弱かかります。
国宝彦根城公式サイト,「よくあるご質問」より一部引用
(参考)表門入口より天守まで徒歩10分、天守内約15分~20分、天守から表門まで約10分かかります。
この所要時間はあくまで最短経路(表門⇔天守を往復した場合)を想定しているので、じっくり見て回りたい方はもっとかかります!
実際に回った感じ、今回のモデルコースやとサクっと観光でも2時間程度は必要ですね
ちなみに私たちは3時間半かかりました!
天守見学が60分待ちだったので、スムーズにみたら2時間半ということになりますね
説明パネルをしっかりみたい、という方は3時間あってもよさそうです
まぁ僕は半日でも遊べますが・・・
シーズンや混雑時のほか、城郭内でひこにゃんショーをみたい方やお茶したい方、お土産をじっくり選びたい方などは、状況と目的に応じてプラスαで見積もってください!
ひこにゃんにはどこで会える?
ひこにゃんは彦根城周辺に毎日登場します!
ただ曜日や天候などによって登場場所が変わるのと、状況によって中止になる可能性もあるので、事前のスケジュール確認↓↓はマスト
こにゃん出陣スケジュール(国宝彦根城公式サイト)
城内には当日のひこにゃんスケジュールをお知らせする案内板もあります!
ちなみに雨の日にはカッパ姿のひこにゃんが拝めるので、敢えての雨天決行もアリ
トレードマークの「井伊の赤備え」が黄色いカッパで封印されてて、純粋にかわいい猫ちゃんになってるのが(一周まわって)非常に萌え
混雑を避けるには?
午前中の観光がベストです!
天守観覧の混雑傾向としては、
・10:00~15:00頃がピーク(午前から午後にかけて徐々に増える傾向)
・13:30~のひこにゃんが天守に登場するあたりは特に人気
という感じなので、できるだけ早め早めの行動がおすすめ!
彦根城の公式X(彦根城運営管理センター)では、混雑時の状況が投稿されることも多いです↓↓
ちなみに、混雑時の待ち時間はハンパないです。
待ち列には屋根やテントがないので暑さ・寒さ対策と夏場の水分補給をお忘れなく
観光に体力は必要?
体力、いります・・・!
彦根城は標高136メートルの彦根山(別名・金亀山)に建てられたお城(平山城)
入口となる各門から本丸までの石段は約140段、高低差は約50mあります。
しかも、石段は不規則で登りにくい・・・
道もくねくねしていて進むのにも一苦労
結構足にくるので体力に自信のない方や運動不足の方はちょっと大変かも
お城は敵の侵入を防ぐ軍事施設、「進みにくい」「疲れる」お城ほど優れたお城(手が加えられていない価値の高い遺構)といえますね
ところどころに休憩用のベンチがあるので、余裕のあるスケジュールを組んでマイペースに進んでください!
各券売所では杖の貸し出し(無料)があります。
足腰に不安がある方はこちらをどうぞ
あと建物内の階段はかなり急です!
天守内の階段は傾斜60~62度、手すりなしでは登れない(体力というか筋力がいる)
天守の階段は急な造りが多いですが、これも敵の侵入を防ぐための工夫ですね(諸説あります)
登るときは細心の注意を!服装はパンツスタイル推奨です(すその長いものはNG)
服装・持ち物の注意は?
・歩きやすい服装にする(パンツスタイル&足元は履きなれたスニーカーなど)
・できるだけ両手を開ける(坂道多め、特に天守の階段は急なので手すりが必要)
・暑さ・寒さ対策必須(登閣の待ち時間を想定/飲み物や帽子、カイロなど)
・室内見学用の足元対策を(馬屋以外の建物は土足厳禁、寒さ対策では厚手の靴下がおすすめ)
・スーツケースやキャリーバッグ等の大きな荷物は持込み禁止(靴箱付近に荷物を置くのもNGなので事前に彦根城博物館内のコインロッカー等に預ける)
・建造物内部で一脚・三脚の使用は禁止
その他、気づいたことがあれば随時更新します!
歴史を知らない人でも楽しめる?
楽しめます!
彦根城の天守はとにかくかっこいいし、眺めているだけでも十分楽しい!
あと「もうちょっと踏み込んで楽しみたいなぁ」という方には
各建物内に説明パネルがあって、これをみると見どころが分かります!
シンプルかつ丁寧な説明なので比較的わかりやすいと思います
この記事と説明パネルは重複してるところも多いので、「かしこまった文章は眠くなる・・・」って方は先にこっちの記事をみてもらうと説明パネルの内容が頭に入りやすいかも
小さな子どもでも楽しめる?
楽しめます!
というか彦根城は、子どもも楽しいお城ランキング(っていうのがあれば)上位に入ると思う
というのも
・彦根城の天守はわかりやすくかっこいいのでテンションあがる
・子どもに大人気のゆるキャラ、ひこにゃんに会える
・夢京橋キャッスルロードの食べ歩きやお土産探しが楽しい
・小さな子どもが力いっぱい遊べる広場がある
などなど、とにかく彦根城は子どもの遊び場にうってつけ
玄宮園近く、金亀公園内のわんぱく広場・どんぐりの森では、ザイルクライミング(ロープでつくられた山を登って遊ぶ遊具)などで思いっきり遊べるのも嬉しい!
加えて夢京橋キャッスルロードには飛騨牛やスイーツなど、子どもが好きそうな食べ物がいっぱいあります!
午前中にゆっくりお城を満喫→公園でピクニック&広場で遊ぶ→ひこにゃんに会う→キャッスルロードでおやつを食べる・・・とか、最高ですね!
桜と梅が楽しめると聞いたけど?
楽しめます!!
4月初旬に訪問したときは、彦根城一帯が桜で彩られていて
この時期限定の“彦根にぎわい市”も金亀児童公園内で開催されていました!
近江牛や鮒寿司、地酒などの特産品、お弁当がずらり・・・
お花見を楽しんでいる方もたくさん!
地元グルメを堪能しながらのお花見・・・最高!!
桜のほか、シーズンには梅も楽しめるので、「行きたい!」って方はこちらをのぞいてみてください(桜と梅の開花情報も公開しています)↓↓
彦根城の開花情報(梅・桜)(彦根観光ガイド公式サイト)
ピクニックはできる?
指定された場所なら飲食OKです!
博物館内や天守など飲食禁止の場所もありますので、マナーを守って利用しましょう!
おすすめの場所は先ほどの金亀公園、と
天守の裏側にある西の丸跡もおすすめ!
広々としていて春の桜や秋の紅葉もきれい、そしてここから眺める天守もオツ
火気厳禁
引用元:彦根城公式サイト
彦根城とその周辺は火気厳禁です。
喫煙所以外でタバコを吸うのは、マナー違反です。
もちろんBBQやコンロの使用も禁止です。
念のための念のため、火気厳禁です。
彦根城限定のお土産はある?
彦根城の敷地内、天秤櫓の手前にある鐘の丸売店には、彦根城やひこにゃんの限定グッズが充実してます!
特に人気なのは、ひこにゃんのぬいぐるみやアクスタ、Tシャツあたり
限定グッズたくさん!
ひこにゃんのアクスタ、リアルでみると本当にかわいい
全種類コンプリートしたい
味が想像できなくて余計気になる
店舗前にはひこにゃんのガチャガチャ
こういうやつ、旅先では気が大きくなって散財してしまうんよねぇ・・・
彦根城周辺で買えるおすすめのお土産は?
いと重菓舗の【埋れ木】と、虎てつの【ひこどら】がおすすめ(アサ的)!
埋れ木は滋賀の超老舗・いと重菓舗さんの看板商品で、求肥・白餡・和三盆のコンボが最強、そしてすごく上品な味わい
井伊家御用達、天皇献上菓子、食べログ100名店、楽天生菓子ランキング1位獲得、テレビ番組での紹介多数・・・
とりあえず「買って損なし」「選んで間違いなし」っていうテッパンのお菓子!
いと重菓舗の実店舗は夢京橋キャッスルロードにありますが、埋れ木は表門の近くの彦根みやげ本舗でも取り扱っているのでサクッと買いたいならここで
彦根みやげ本舗には滋賀のお土産が大充実!
みるだけでもめちゃくちゃ楽しいですよ
これは虎てつのひこどら
こちらも彦根城お土産として有名ですね
とにかくひこにゃんの焼き印がかわいい、みてるだけで笑顔がこぼれる「幸せを運ぶ」お菓子
ひこどらも彦根みやげ本舗で取り扱っています!
ただもう少し先に虎てつの本店があるので、折角なら十店舗に行ってみてください(商品数も多いです)
位置的にはこんな感じ
ひこどらについては、1記事まるまる虎てつレポをアップしているので、「買ってみようかな」という方はぜひ↓↓(記事アップ後みれます)
【まとめ】国宝・彦根城は「みんなで遊べる」優秀な観光スポット
「彦根城まるわかり観光ガイド」いかがでしたか?
「歴史の知識がなくても彦根城は楽しめる」ということをお分かりいただけたのではないでしょうか
彦根城は国内に5つしかない国宝天守、城下町も大充実でひこにゃんもカワイイ・・・などなど、誰でも楽しめる優秀な観光スポットです!
そのぶん人気もあるし見どころもたくさんあるので事前準備はぬかりなく、本記事をチェックして彦根城をすみずみまで満喫しんでくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
次は丸岡城(福井県)にいってきまーす!たのしみ!